3-①. どんな金属が使用されているかを確認する

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この記事のまとめ

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・ジュエリーには2つ以上の金属が配合された合金が使われる

・配合しない金属は柔らかくて強度がなく、日常的に使用することができない

・SV925には銀以外に銅が、K18には金以外に銅と銀が使われる

・主要な貴金属以外の金属配合はメーカーによって異なる

・プレーティングには下地プレーティングとメインプレーティングがある

・溶接材にも注意が必要

・チタン製品は使用されているチタン以外の金属が大問題

・使用された金属全てに金属アレルギーの可能性がある

 

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3.ジュエリーを選ぶ際の5つの大切なポイント

 

①『どんな金属が使用されているかを確認する』

 

アクセサリーやジュエリーで発症する金属アレルギーで一番に注意すべきポイントはどんな金属が使われているかの把握です。シルバー製品のSV925や、ゴールド製品のK18という表記をご存じでしょうか?これはシルバー製品の合金の配合比を表したものです。商品の内側などの刻印で確認することができます。代表的な配合比は以下の通りです。

 

 

ジュエリーのほぼ全ては、合金と呼ばれる2つ以上の金属を配合することで製作されます。配合された金属は地金や割金などとも呼ばれます。

 

このように、SV925製品の場合は銀だけでなく銅も使用されているため、銅についての注意が必要となります。同様にK18製品は金以外に銀と銅が使用されています。

刻印を確認することで使用されている地金に使用されているメインの貴金属はわかりますが、どういう配合までかは刻印だけでは判断できません。

 

複数の金属を混ぜ合わせる理由は、基本的に貴金属は単体だと軟らかいからです。軟らかいままでは、キズが付きやすく、変形しやすいため、ジュエリーとして日常的に使用するには不便です。

 

こちらはMISTYCOLLECTIONを含め、一般的なジュエリーに使用されている金属の配合規格の一覧表です。二つ記載があるのはメインプレーティングの他に、下地プレーティングが必要なケースがあるためです。

 

 

実は地金の配合と同じぐらい重要なのがプレーティングと溶接材です。地金の種類によっては、表層のプレーティング(ロジウムやK18YGカラー)の前に下地プレーティングと呼ばれる処理が必要となります。特にSV925はそのままロジウムプレーティングやK18プレーティングを施した場合、剥離しやすくなるため、下地プレーティングが必須です。

 

 

下地プレーティングは地金本体と表面のプレーティングの接着剤のような役割があります。昔は下地プレーティングにニッケルを施すことが一般的でした。製品の光沢が非常に長持ちするためです。

 

しかし、ニッケルアレルギーが問題となりはじめたことでニッケルプレーティングは徐々に減りつつあります。シルバー製品の金属アレルギーが出やすいという一般的なイメージは、銀に配合された銅と、下地プレーティングに使用されたニッケルが使用されていたことも一つの要因かもしれません。

 

現在MISTY COLLECTIONでは、ニッケルプレーティングを使用した製品は生産していません。SV925製品の下地は純銀プレーティング、真鍮製品は銅のプレーティングを使用しています。  

 

さらにもう一つ注意しなければならないのが溶接材です。溶接材はろう材とも呼ばれ、金属同士をくっつけるハンダ付けのような役割があります。

 

この溶接材で特に注意しなければならないのがチタン製品です。チタンは溶接が難しく、ニッケルが含まれた強力な溶接材が使用されることもあります。ピアス製品の溶接位置はピアスポストとピアス本体で、ちょうどピアスホールに触れる部分です。

 

また、チタンは溶接だけではなく、加工も難しい地金素材です。メーカーによってはチタン製と表記されていても、加工しやすくするため、配合に別の金属が含まれていることもあります。チタン自体は金属アレルギーを発症しにくい金属ですが、別の金属が原因で発症する可能性もありますので、キャッチなどのパーツを含め注意が必要です。

 

ニッケルが含まれた溶接材の使用を公表しているメーカーもありますが、公表していないメーカーもあります。金属の配合、プレーティングの種類や溶接材に関して確認したい場合は、各メーカーに問い合わせる必要があります。

 

以上のことから、ジュエリーアクセサリーに使用される金属で注意するべき箇所はこちらの場所です。

 

 

一つの製品に使用されている金属を全て把握するのはとても大変です。どれか一つでも自分の体質に合わない金属が使用された場合は金属アレルギーを発症する可能性が高まります。

 

このようなリスクを全て考慮して誕生したのが、高硬度ピュアシルバー999です。銀は極めて金属アレルギーを発症しにくい性質があります。そして、高硬度ピュアシルバー999シリーズは溶接材やパーツ類含め全て純度99.9%銀で製作。さらに独自開発した技術により日常で使用できるだけの強度を維持することに成功しています。

より詳しい解説はこちらから

 

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