高硬度ピュアシルバー999とは?

純度99.9%の純銀は手で簡単に曲がってしまうほど柔いため、そのままジュエリーやアクセサリーの素材に用いられることは稀です。しかし、MISTY COLLECTIONは独自の加工技術によって、純銀の純度を保ったまま硬度を保つ高硬度ピュアシルバー999の開発に成功しました。

 

銀は金属アレルギーをきわめて発症しにくい非常に珍しい金属です。その特性を活かした高硬度ピュアシルバー999は銀以外の金属アレルギーとなる金属を一切使用せず製作しています。(ゴールドカラーのK24P製品は純金プレーティングを施しています)

 

純銀での製品開発を行った経緯は、AYAMI JEWELRYのデザイナー(現在はSARARTHデザイナーも兼任)の宗形あやみさんが長年金属アレルギーで悩んでいたことがきっかけでした。身近な人の悩む姿を通して、お客様のなかにも金属アレルギーに悩む方が多くいらっしゃるのではないかと感じ始めたのです。

それから私たちは可能な限り、金属アレルギーの発症が少ない金属素材を模索しました。

 

ジュエリーとして自由にデザイン、加工をすることができ

日常的に使用できる耐久性があり

金属アレルギーの統計データの裏付けがある

 

という理由から純銀が選ばれました。

 

 

—————————————————————————-

 

可能性を秘めた純銀。一番の難関は…

 

一番の課題は純銀の「軟らかすぎる」性質でした。軟らかいままではキズや変形をはじめ、日常的な使用に耐えられない製品になってしまいます。そこで、熟練の職人と研究を重ね、硬度を上げるために考えられる手法をすべて試した結果、下図のような加工を行うことでSV925の硬度に匹敵する耐久性の加工法を発見しました。

(※ここで表現している「硬度」とはビッカース硬度というもので金属などの硬度を表す指標の一つです)

 

まず、「磁気バレル」と呼ばれる彫金機械を使用します。磁気バレルは主にジュエリー製品の仕上げなどに利用されますが、機械の中に液体を入れ、洗濯機のようにぐるぐると回して使用します。その中に特殊な金属製の球を混ぜることで、表面を様々な方向から細かく衝撃を加えます。

日本刀などでもよく知られていますが、衝撃を与えた金属の表面は硬度が上昇します。

 

叩くこと(変形を加えること)で金属の硬度が

上昇することを塑性変形といいます。

 

高硬度ピュアシルバー999ではこの原理を応用しています。

 

次に、磁気バレルで硬くなった純銀素材に対して、電気純銀プレーティングを施します。純銀に同じ素材である純銀のプレーティングを施すことで電着応力というものが発生します。

 

電着応力は塑性変形で上がった硬度をより強化してくれます。

 

この二つの加工を経て、純銀の表層硬度はSV925と同程度まで高めることができます。表層の数十ミクロンの厚さですが、金属はどんなに薄くとも強度があるため、日常的に使用できる製品となります。

 

こうした手間をかけて作られたものが、高硬度ピュアシルバー999です。

 

 

高硬度ピュアシルバー999製品は金属アレルギー対応製品としての性能だけでなく、独特の美しい輝きを放ちます。

純銀は鏡と同等の反射率を持つためです。

 

さらに、銅が含まれていないため、

シルバー製品特有の酸化変色が起こりません。

 

硫黄由来の硫化変色は起こりますが、中性洗剤などで日常的に洗っていただければ初期の色味が長持ちします。

このようなお手入れの手軽さも純銀の魅力的な特徴の一つです。

 

高硬度ピュアシルバー999は下記のブランドで取り扱っています。

ブランドそれぞれ異なるデザインがお楽しみいただけますので、ぜひご覧ください。

 

AYAMI JEWELRY

 

SARARTH

※SARARTH のウェブサイトへ移動します。

 

Back to Topics